| 視 覚 (目に優しく温かい) |
|
| ほどよい光沢 |
|
- 木材は、金属やプラスチックとは異なり独特の光沢があり、木特有の質感を形成しています。
これは木材表面には細胞構造にもとづく微少な凹凸がありそれにより光が散乱することが冷たさを軽減させ、温かいイメ−ジを与えるからなのです。
- 光の反射は、木材の繊維方向に平行に光りを当てたときと、木材の繊維方向に垂直に光りを当てたときとでは、異なります。
繊維に平行に光りを当てたときは光の多くが正反射するのに対し、繊維に垂直に光が入った場合は細胞壁側で光りが散乱し、強い反射を生じません。
|
| 目に優しく温かい色 |
|
-
木材は、波長の短い紫から青色の光線をよく吸収し、波長の長い赤から黄色の光をよく反射します。
このため橙色を中心とした暖色が基調となって、温かいイメ−ジを与えています。
また木材は、目に有害とされる紫外線の反射が少なく、目に優しい材料といわれています。
さらに、木材の木目や模様には適当なゆらぎとコントラストがあります。
1/fのゆらぎと呼ばれる適当な不規則性が自然で快い印象を与えるのです。 |
 | |
| 聴 覚 (人にやさしい音響特性) |
|
| 適度な吸音率 |
|
- 木材や畳の吸音率は、低音から高音まで比較的高く、音を適度に吸収します。
- 一方、コンクリ−トで囲まれた建物では吸音力が小さく、反射音が大きくなるため、音がよく響き、耳障りに感じられます。
また木材には低い周波域の音を相対的に増幅し、人間の耳にとって耳障りな高周波域の成分を抑える特性があるため、人の聴覚になじみやすくなっています。
- 材料の一端を固定して他端に振動を加えたときの放射音の大きさと周波数との関係をみると、アルミニウムなど金属材料では、ピ−クの高さが高い周波数まで変化しないのに対し、木材のピ−クは周波数の増大に伴って低下します。
|
| 木の家の住み心地の良さ |
|
-
人が聞こえないとされる20〜30kHzの超高音域の音が耳に入ると、脳波に変化が起こり、アルファ波が発生し、精神的に安定する事がわかっています。
こうした超高音域を持つ音は、虫や鳥の声、せせらぎの音の多い所に見られます。
驚くべきことに従来から防音に弱いとされる木造住宅には、この超高音域の音成分が存在し、コンクリ−ト住宅にはこの音成分が存在しません。
木の家の住み心地の良さはこのあたりに秘密があるのかもしれません。 | |
| 嗅 覚 (香りの快適性) |
|
| 木の香りの鎮静作用 |
|
-
スギから匂うほのかな香りはストレスを癒しヒノキの香りはやすらぎを与えてくれます。 木材中の微量な芳香成分に鎮静効果があることがいろいろな実験でも確かめられています。 木のこのような成分は精油と呼ばれ、鎮静効果のほかに消臭作用、防ダニ作用、殺虫作用防カビ・抗菌作用が知られています。 最近、スギの香りが眠りを促進することが、徳島大学医学部の研究から明らかになりました。 人の脳波など測定した結果、眠りに入るのはスギの香りのする部屋の方が早くなります。 |
 | |
ラットで行った実験でもスギの香りで夜間の活動量が減り、1日の平均睡眠時間は2時間20分も増えました。 スギの香りが交感神経を抑制してリラックスした状態をつくり、睡眠を促進するのではないかと考えられます。 | |
| 味 覚 (木材と味覚のおいしい関係) |
|
| 木材と味覚 |
|
-
木材は味覚とも無縁ではありません。 木でつくった樽や桶はスギ、サワラなどが使われますが、酒樽には香りをつけるためにスギが、食品を入れる容器のように、においが嫌われる場合にはサワラが使用されます。 また、樽や桶の側板は柾目板が使われる場合と板目板が使われる場合がありますが、柾目板は適度に吸水するので、おひつ、すし桶などに使われます。 サワラのすし桶で作った寿司飯はご飯粒のべとつきがなく味覚が増します。 | |
| 触 覚 (木の保温性) |
|
| 人の温熱生理による体感 |
|
-
木材は、金属やコンクリ−ト、ガラスに比べて接触したときにやや温かく感じられます。 こうした材料の温冷感には、熱伝導率(熱の伝わる早さを表す量)が大きい材料では人の皮膚から熱が逃げやすく皮膚と材料の温度は低下するので冷たく感じられます。 逆に熱伝導率が小さい材料では人の皮膚から熱が逃げにくく、温かく感じられます。例えばスギの熱伝導率はコンクリ−トの1/12鉄の1/483と小さいので、触ったとき温かく感じられる訳です。このように木材は熱伝導率が小さいため、調理道具の取っ手や柄、寒冷地におけるガラス戸やドアのノブにも用いられています。 |
 | |
| 体 感(温熱環境の快適性) |
|
| 徳島すぎの遮熱性能 |
|
-
| 木造住宅では木材の小さい熱伝導率と適度な熱容量(熱の蓄積容量)により外部の温度変化を伝えにくい効果があります。 | |
| 人の温熱生理による体感 |
|
-
木材には、調温作用と調湿作用があり、快適な居住環境を形成します。 住宅の内装や家具として木材が豊富に使われていると、室温の温・湿度調整は外周と比べて小さくなり、気候調整が行われることがわかっています。 | |
| 木の湿度コントロール機能 |
|
-
住宅内の温度と湿度は、ダニやカビなど微生物の繁殖や居住者の健康に深く関わっています。 宅内において、相対湿度が常に高かったり、低かったり、あるいは著しく変動することは、人に対して望ましくありません。 木材の内装は、湿度が高くなれば水分を吸収し、湿度が低くなれば水分を放出します。その木の湿度コントロール機能は、さながら天然のエアコンのようです。 |
 |
|
| 木材の断熱性能 |
|
住まいを夏涼しく、冬暖かく保つには、断熱性の良い材料を使う必要があります。木材の断熱性は、断熱材に匹敵するほどで、温度環境からみ見て最も優れた材料の一つといえるでしょう。
*いろいろな素材の断熱性性* 木材の断熱材を同じ厚さの材料と比べると、断熱材の失熱を1とすると、木材は2、土壁は15、コンクリートは30〜40の割合で熱が奪われることがわかっています。 |
| (出典:「木造住宅2断熱化の手引き」丸善(財)日本住宅・木材技術センター) | |